アリン | 「うん、この辺りに埋めるのが良さそうね。タンプー、人が来ないうちに早く穴を掘って頂戴」 |
タンプー | 「(ざっくざっく)」 |
アリン | 「あのときの事をダイスケに見られていたとは迂闊だったわね。まったくついてないわ。」 |
タンプー | 「(ざっくざっくざっくざっく)」 |
アリン | 「あの事をネタに脅迫するなんて最低だわ。しかも『お前のアカウントを剥奪する前に、お前の服を剥ぎ取ってやる。わはは』と言って襲ってくるなんてオヤジ丸出しよね」 |
タンプー | 「(ずりずり、ずさっ)」 |
アリン | 「あら、ぴったり入ったわね。このくらいの深さだと腐敗臭を防げないから魔法でなんとかするしかないかしら・・・」 |
タンプー | 「・・・」 |
アリン | 「魔法で跡形もなく消したいのはやまやまだけど、大きな魔法を使うと他の魔法使いに気付かれてしまうから駄目なのよ。こうやって埋めてしまうのがここでは一番いい方法なの」 |
タンプー | 「・・・」 |
アリン | 「何?わたしがあなたに罪を着せようとしてると思っているのかしら。違うでしょ、あなたがわたしを守ろうとしてその怪力で殺めたのよね。不可抗力だからわたしは責めないわ。むしろ感謝しているくらいよ」 |
タンプー | 「・・・!」 |
アリン | 「大丈夫よ、わたしは誰にも言わないわ。あなたにはクラブ職人になるという夢があることを知っているもの。もしもあなたが誰かに問われても、この事を口にしないようにわたしは全力で阻止してあげる。あなたの夢のために」 |
タンプー | 「・・・・・・」 |
アリン | 「お願いだからそんな目をしないで。ね?」 |