この前、人間にドックに行ってきたときのこと。
今回は脳ドックを受けるため、向かう病院は初めて行くところだった。入ったときの感想は、斜めに入り組んでいて、コバエホイホイみたいだ。入ったら生きて出るのは困難だ。
両手をポケットに入れてテクテク歩いて入ること9歩目で
ブッチン
と何かが千切れる音がした。手に異様な感覚があったため、ポケットから手をだしたら、
バラバラバラバラ
と、鍵(常に右前ポケットに入れている)に付けていた紐飾りのパーツが転がり落ちた。紐飾りが途中から千切れて穴の開いた石飾りがこぼれたと気がつくまで数秒を要した。ポケットに入れていただけの紐があんな音を立てて切れるのは通常考えにくい。この病院には何かが居るようだ。
そのおかげと言ってはなんだが、注射自体は痛くなかったが、抜くときにとんでもない激痛がっ。後で見たら刺した方向に対して垂直にミミズ腫れが出来ていた。どうやったらこんなことになるんだよ。
メインイベントの脳ドックは事前の面談で「初体験でドキドキです」的な内容を普通に話したら、「かなりうるさいですよ、寝る人も居るくらい」と言われた。これはボケだ。突っ込みを入れるべきか悩んだが、先生(女医:推定年齢36歳、褒めると加藤あい似)に手をあげるのは躊躇われたため、苦笑するに留めた。なんて大人な対応。
脳ドックの本番を迎えたが聞かされた通りうるさかった。だが、規則正しい音なのでついウトウトしてしまう。規則的な音だから電車の中と似た感じになるのだろう。受信中は少女の裸とかいやらしいことを想像したり、幼稚園時代に見ていたテレビやアニメを思い出したり、チリチリチリチリ的な瑠璃子さんなことを思い出したりして、脳がおかしい状態になるよう一生懸命努力した。脳の働きではなく状態を診断しているから何も問題ないはずだ。
全ての診察が終わり生きて病院から出られたのは、紐飾りが自分の身代わりになって災いを跳ね返したと考えて感謝した。
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